BookDatabase

インカ帝国 --その征服と破滅--

山瀬暢士 著

インカ帝国はなぜ、どのように崩壊したのか --- 歴史の謎に、正統派の歴史家が丁寧に文書を考証しつつ解き明かす。征服により消滅したとされる史実を覆す、「物語」としても読み応えのある一冊。
オンデマンド版で突出したヒット作『インカ帝国崩壊』を待望の一般書籍化。

>>著者紹介

初版2006年12月 ISBN4-944098-83-9 C0022
A5変判/320ページ●定価 2,592円(税込)

ご購入はお近くの書店、またはネット書店へ
icon icon

はじめに

第一章 征服者フランシスコ・ピサロ
  ピサロの生い立ち/ピサロ出発/新大陸へ向けて/アルマグロの遠征/
  ピサロ第二回航海/飢える兵士たち/文明的な町/パナマへの帰路/
  パナマにて/新たなる出発に向けて/ピサロ軍/海から現われた盗賊たち/
  原住民の反乱/二人の皇帝のうわさ/アタワルパの使者/皇帝とのかけひき
  《付記・インカ帝国の歴史と社会》

第二章 ピサロと皇帝アタワルパの遭遇
  内乱を制した皇帝アタワルパ/両軍の対陣/ベタンソスによる会見の記録/
  二人の記録者へレスとエステーテによる会見の記録/会見の終わり/
  大部隊の篝火/豪奢な行軍/カハマルカの惨劇/本当に「戦い」はあったのか?/
  満ちあふれる財宝/ピサロの使者と将軍キスキス/エルナンド・ピサロと将軍チャルクチマ/
  黄金の分け前/釈放という名の拘留/アタワルパの処刑/ピサロ軍クスコへ

第三章 ピサロ軍帝都クスコへ
  皇位をめぐって/首都陥落/アルバラードとルミニァウイ/キト攻略/
  追跡戦ベナルカサール/マンコ・インカ即位/キスキスを追って/
  リケルメの軍隊/クスコ市建設

第四章 インカの蜂起と国土回復運動
  二都の建設/クスコ統治をめぐって/ピサロの政策/マンコ・インカの不満/
  なぜ、防衛は成功したか?/サクサワマン砦攻略/新都リマ市での攻防/
  インカ軍の後退/アルマグロの反乱

第五章 「新インカ帝国」のレコンキスタ
  各地の武装蜂起/ピサロ追討軍派遣/コチャバンバの戦い/ユカイでの会見/
  総督ピサロ暗殺/皇帝マンコ・インカと皇帝パウリュ・インカ/マンコ・インカの死/
  ピサロ一家の衰退/傀儡皇帝の死/ペルー副王庁/変動する皇位/救世運動と宣教者たち/
  国王の「和平」交渉/ティトゥ・クシ帝との会見/マチエンソによる交渉/アコバンバ条約/
  王室のたくらみ/ティトゥ・クシの思惑

第六章 一五七二年インカ帝国崩壊
  副王トレドと複雑化する統治問題/エンコミエンダ領主との戦い/
  トレドの政策友好から排除へ/トレドの本心/ティトゥの死/トパック・アマル擁立/
  副王トレド交渉へ/開戦/インカ皇帝の最期

終章 文明の崩壊


巻末・インカ帝国征服における 人物関係概略図

著者紹介

山瀬暢士(やませしんじ)
東京生まれ。英国エセックス大学からグアテマラの原住民マヤ族の歴史文書研究で博士号取得(Ph.D.)。歴史人類学者。
アステカ倶楽部(http://www.azteca-club.com)主催、商業コンサルティング、メディア・パラッドの特別文化顧問などを務める。世
界の重要人物5万人を収録する国際人名録『Marquis Who’s Who in the World』に、2004年度第21版・2005年度第22版と掲載され続けている。

主な著書
マヤ文字』2005年 メタ・ブレーン
アステカ帝国と征服者エルナン・コルテス』2005年 メタ・ブレーン
インカ帝国崩壊』2004年 メタ・ブレーン
『アステカ文明--発展と崩壊1168-1620』2001年 太陽書房
『マヤ文字入門』2002年 太陽書房

ホームページ
http://members.at.infoseek.co.jp/toltec/centralamerica.htm
http://page.freett.com/mumun/Yamasebooks.htm

出版物リスト
出版物リストへ
トップページへ

このページのトップへページトップ