電磁気学と固体物理学

飯田隆夫 著

「電流」は電気物理では基礎物理量と考えられていた。この電流に構造をもたせることによって多様なの電気現象・・・・超伝導、常伝導および半導体における現象なども一貫して説明できるようになった。例えば、半導体の増幅作用についても、明確に論説できる。これらを多くの図版、グラフを用いて、詳細に考察・分析・論説し、まとめた一冊。

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初版2010年12月10日 ISBN4-905239-00-0
A5判 160ページ●定価 3,024円(税込)


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第0章 電流から磁場が発生するのか
 0.1節 電流と磁場
 0.2節 電流は仮想物理量

第1部 電流の本質は何か
第1章 物理学における電磁気学
 1.1節 電場
 1.2節 磁場
 1.3節 アンペールの法則
 1.4節 ファラデーの電磁誘導の法則
  1)電流の定義
  2)ファラデーの電磁誘導の法則
 1.5節 電荷保存の法則
 1.6節 マックスウェルの方程式
 1.7節 電磁気学と固体物理を新しく解釈するために
第2章 電子モデルと電流構造
 2.1節 静電気の電場と電荷分布
 2.2節 電流の定義の吟味 
 2.3節 電子の3形態 
 2.4節 電荷と磁気の相互作用 
 2.5節 物質の導電性 
 2.6節 導体表面の電流と磁場の発生 
 2.7節 電子イオンの拡散 
  1)自然拡散と定常拡散
  2)平板電極におけるイオンの濃度分布 
  3)イオンの拡散の式と濃度勾配 
  4)電子イオンと定常拡散 
 2.8節 導体を流れる2つ電流 
 2.9節 電位の分布 
 2.10節 電気抵抗と接触抵抗 
 2.11節 コンデンサー(キャパシター) 
 2.12節 起電力と起電圧と電位差 
  1)起電力と起電圧 
  2)電位差
第3章 電池と電気分解
 3.1節 電気化学の電気現象
 3.2節 電池の起電圧
 3.3節 電気分解電圧
第4章 電極電圧の変動と電荷の移動による電磁気学
 4.1節 サイクリックボルタンメトリー
 4.2節 ホール効果
第2部 電子の粒子性と波動性の働いているところ
第5章 半導体と増幅作用のメカニズム
 5.1節 半導体の電子の移動
  1)電磁気学と固体物理学の間
  2)半導体の構造と性質
  3)ダイオードの性質
  4)バイポートランジスタにおける増幅のメカニズム
  5)接合型電界効果トランジスタ
  6)MOS 型電界効果トランジスタ
  7)変調、交流の加減算、発振および共振
  8)太陽電池
 5.2節 真空管中の電子の移動
第6章 MHD 発電と超伝導
 6.1節 MHD 発電
 6.2節 超伝導
第7章 発電と伝送と電動機
 7.1節発電機と電池
  1)交流発電機
  2)電池による直流発電
  3)交流整流
 7.2節電気の伝送
  1)直流の伝送
  2)交流の伝送
 7.3節電動機

第3部 電流の構造から見直すと
第8章 電磁気学とエネルギー変換
 8.1節 ニュートン力学と電磁気学
 8.2節 エネルギー変換効率と時間
第9章 電磁気学と固体物理学の修正
 9.1節 電荷と磁気の関係のまとめ
 9.2節 Maxwell の方程式の解釈
 9.3節 固体物理学の解釈
 9.4節 電気力、磁気力および重力
 9.5節 地磁気の起源

あとがき
参考文献
索引


飯田隆夫(いいだたかお)
東京農工大学工学部工業化学科卒業・東京工業大学大学院理工学研究科修了。理学博士。小野田セメント(株)、ダイキン工業(株)などを経て、現在、霞化学研究所所長。専門領域は、有機合成化学・電気化学・フッ素化学。著書に『電気化学の原点』(メタ・ブレーン)など。

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