SOFT,HELL! 悪魔のティーンエイジブルース

KINGJOE 編著

「SOFT HELL!ガレージパンクに恋狂い」から3年・・・ますます燃えさかるロック魂がついに第2弾を噴き出した!その名も「SOFT,HELL!悪魔のティーンエイジブルース」!怒濤の鮎川誠(シーナ&ザ・ロケッツ)33,000文字トークや、書きおろしガレージ/GSディスク山盛りレビューなど、著者が寝食(職)を忘れて(失って)書き上げた入魂の1冊!立読み厳禁!買って!

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初版2002年4月1日 ISBN4-944098-34-0 C0073
A5判/240ページ●定価 1,944円(税込)

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まえがき はじめてのガレージパンク

巻頭記念トーク
 鮎川誠PART1
 鮎川誠PART2

再録!SOFT,HELL!
  臨時増刊:うわさのガレージパンクチャンネル-ペブルスガイドブック-
 SOFT,HELL!#10

ガレージパンク紳士録
 ジミ−益子
 夏目和久
  関口弘

ロニーの愛する女ロッカー

テーマ別 私のこの8枚
 HITOMI  ジミ−益子  松永良平  シミ−
 関口弘  キングジョ−  KAZY WHEELMAN

日記 ジョーの編集日記

DISK REVIEW PART1〜PART3

小説
 ポゴ皇帝
 うるせえ記念日

対談
 ギターウルフの愛するロッカーたち
 鮎川誠にジョーイ・ラモーンの話を聞いた
 ストゥージス箱

マンガ
 ファンタスティックディージェーズ物語
 アメリカン・オルタナコミック小特集:ピーター・バック/ダニエル・クロウズ

MOXIE! ヘタヘタ手書きジャケの孤高の世界

ガレージロッキンクレイズIN大阪レポート ありがとう

巻末記念トーク 秘宝館移設展示の夏

あとがき 脱・シティ派宣言

まえガキ:はじめてのガレージパンク (P3〜5より抜粋)
レコード屋に行って、ガレージパンクのコーナーを見ると、そこには多種多様なレコードがあって、どれからどう聴けばよいのか判らないという声をよく耳にする。ガレージパンクはここ10数年の掘り下げや、解釈の拡大によって、50年代ごろのベリーチープなロカビリーからサーフィン、RAWソウル、ストリップ/ムード音楽、世界のビートグループ、田舎のバンド、サイケまがい、70年代パンク、ネオ・モッズみたいなの、そしてローファイなどなど、ありとあらゆるジャンルの「識別不可能」なハンコを押されたレコードの吹き溜まりのようになっているのだ。興味ある。聴いてみたい。けど、どれから手を出せばいいんだろう?
「これがガレージだ」という定義は人によってまちまちだ。基本的には、再発文化だし、手に入れ易いコンピから入るのがいいと思う。例えば、メジャーなとこで古典とされてるレニー・ケイ編集のコンピ「NUGGETS」。これで入った人は多い。オリジナルは2枚組で廃盤。RHINOから「POP」、「ACID」、「NORTHWEST」等のテーマ別にバラ売りされたNUGGETSシリーズの、「PUNK」編の3枚も素晴らしい。バラ売りNUGGETSのパンクの2番が俺の最初に買ったガレージのコンピだ。この本には、一昨年の暮れに少部数で自費出版した、「PEBBLES」というガレージコンピのガイド本「うわさのガレージパンクチャンネル」も再録している。それを参考に(?)「PEBBLES」シリーズを買ってみるのも一興だろう。バンドの名前やジャケの雰囲気、やってるカヴァ曲で目星をつけて単独もののLPを買うのも手だ。自分の好きなバンドがリスペクトするバンドを攻めるのもアリ。ギターウルフのファンならリンク・レイとか(本書「セイジ大いに語る」のページ参照)。
新しいレコードを聴くたびにいろんな種類のショック受けるのも、ガレージの醍醐味だよん。買うやつ全てがアタリではないだろうし、時にはレコード叩き割りたくなる事もあると思う。始めはハズレだと思ってたショボクレたガレージが、ある時から劇的によく聴こえ始め、「宝石や!」と気付く時もある。ホントに。振り返れば俺も、何の情報もなかった頃、手探りで買ったレコードが全然良くなくて、何度もがっかりした。が、振り返ると、その手の体験も今の自分にとっては全部プラスになってる!全ては気の持ちようだと思う。無理からに自分を納得させて、人の言葉じゃない自分の感覚で、良さや悪さを理解しようとつとめてみよう。そんな事を繰り返して、自分なりのガレージ感覚を磨き、アンテナ張ってたら、自然に自分の嗜好がわかり、それに向いたレーベルも見つかるはず。そして、自分が、好きだ!と言える音楽に巡り会った時の悦びもひとしおだと思う。それは、君だけの宝だ。いろいろ聴いて自分で探して、自分のレコード棚をデザインしたらいいんだよ!誰も文句は言わんし、その方が長く深くガレージパンクとつきあえるはず。自分だけの積み重ね、試行錯誤で自分のモノサシを作ろう。カッコつけて!

キングジョ−=本名:森本吉哲(もりもとよしあき)
1968年7月19日生まれ。蟹座のO型。動物占いはペガサス。雑文、雑絵、ザ・ゴーグルス、DJ、飲酒などを主に活動中。ヒマな時は、心斎橋のジャズボレコードで、70年代のストーンズかけてもらって、歌いながら酔っぱらってるんだよーん。

Quick Japan Vol.42掲載自薦文(2002年)
こんにちわ! ジョーです。このたび、ガレージパンクの本を出すことになりました。内容は、一昨年暮れに自費出版した、ペブルスっていうコンピ全28枚の完全ガイド再録、鮎川誠33000字トーク、コレクター諸氏に話を伺った「ガレージパンク紳士録」、ギターウルフの語る、自らのルーツ・敬愛するロッカーたち、ガレージ初心者向けガイド、そして山盛りのディスクレビューなど収録です。
「墓場でDABADAと騒いで スポットライトは火の玉で ビールの産みに溺れるティーンエイジブルース  バラ色葡萄酒に肉弁浮かべば あの娘だよ ゴーゴーブーツに目がくらんじゃうティーンエイジブルース ドラムの狂騒とファズギター サキソフォンでも習おうか 悪い酒でも呑んだよな 悪魔の唄うティーンエイジブルース」(あとがき「脱シティ派宣言」より)

本の紹介

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