SOFT,HELL! ガレージパンクに恋狂い

KINGJOE 編著

SOFT HELL!#1〜#9までのバックナンバー、山盛りのディスクレビュー、ギターウルフの恋相談などなど、プラス書き下ろしを含む堂々240ページ!! 巻頭はスペシャル対談、SEENA&ROKKETSの鮎川誠氏! 表紙は著者渾身のイラスト! 心はいつもロックンロール、ガレージパンクの真最中!

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オンデマンド版で2001年復刻(初版は絶版:初版1999年4月1日)
A5判/240ページ●定価 2,160円(税込)

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記念対談:キングジョーVS鮎川誠(シーナ&ロケッツ)
SOFT HELLバックナンバー
1966/PUNK ROCK ENGINE ばっすい
佐藤和彦コラム
ロニー・ヨシコ・フジヤマのツアーレポート
ビッグ・プロ書き下ろしマンガ
俺のロックゾーン〈あとがきにかえて〉

俺のロックゾーン:あとがきにかえて (P240より抜粋)
俺は半透明の白いコーヒーカップを愛用している。ザ・フーが「COBWEBS AND STRANGE」っていう局のプロモーションビデオの中で使用していたからだ。ピート・タウンジェントがおどけて注いだミルクティーがほんの少し透けて見える。そして俺のステレオはいつでもモノラルで聴くようにセッティングされている。もう10年以上のあいだ。何故か? 昔読んだキース・リチャーズの伝記「キース・リチャーズ彼こそローリング・ストーンズ」に、キースは家でそうしてると書いてあったから。ビールはなるべくハイネケンで飲みたい、できればビンの。レイ・デイヴィスがライブでアルコールにちなんだ曲を演奏するとき必ずビンのハイネケンを飲むんだ、と俺に教えてくれたのは誰だったっけ?
尊敬するロッカーにちなんだスタイルを踏襲し、実践しているときや、バンドでファズを踏んでギターを鳴らしてるとき、ヘッドホンででっかい音でガレージ聴いて、踊り狂ったりジリジリしてるときなんかに俺は自分が自分のロック・ゾーンのド真ん中にいることを確認する。ロック好きなら誰だって自分なりのロック・ゾーンがあり、あるからにはそのド真ん中にいたいはず。いつも、いつでも。ロックマンにとって「生きる」とは「いかにして自分を自分のロック・ゾーンのド真ん中に置くか」という試行錯誤の作業の繰り返しだと思う。「ここがそうだ/ここでいい」と思ったり「だがしかし!」と思い直したり・・・。
すべては気の持ちようで、その気になればロックはどこにだって転がってるから、俺は蹴飛ばした石ころにさえもロックを感じれる。ロックロックこんにちは。そして、ガレージパンカーの俺は、一生ブリティッシュ・インベンションにショックを受けた状態のティーンエイジャーでいたい。YES! それが俺のロック・ゾーン。いつも! そこに! いたい!

キングジョ−=本名:森本吉哲(もりもとよしあき)
1968年7月19日香川県高松市生まれ。地元・高松第一高等学校を卒業後、神戸学院大学に進学。1993年、就職のため大阪へ、以後何足ものわらじをはきつつ現在に至る。イラストレーターとしての主な仕事はガレージ系のみならず、大手家電メーカーの販促用ツールや、キャラクター商品のデザインetc.と幅広い。

この本は、大阪でレコード店向けフリーペーパーを出しているジャングル・ブックのプロデュース。いつも能天気、楽天根性めいっぱいのジャングルブック、インディーズレーベルのジャングル・レコードに興味ある方は下記へ。
ジャングル・ブック
大阪市中央区谷町7-1-44 タンチェ谷町ビル2F
Phone 06-6191-0212 Fax 06-6191-0210
URL http://www.jungle.ne.jp

Quick Japan Vol.42(2002年)
『特集:小西康陽が小西康陽になるために読んだ100冊』掲載

レコードのジャケットがたくさん載っている本が好き、というのは橋本徹くんの言葉ですが、ぼくも同じ。でもこの本はスゴい。著者の情熱の熱量がスゴい。欄外の1行コメントが笑える。

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