総合アミューズメント企業「セガ」

上田純美礼 著

次々とヒット作を生み出す「セガ」とはどういう企業なのか。 徹底取材によって業界の今までの動向と今後を占う一冊

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初版1995年11月30日 ISBN4-944098-06-5 C0063
B6判/248ページ ●定価 1,676円(税込)

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第1章総合アミューズメントカンパニー「セガ」
 1・ゲーム産業の現状
 2・データで見るセガ
 3・セガを支える人と組織
 4・ニュースに見るセガ
第2章ジュークボックスからビデオゲームへ
 1・セガ誕生
 2・ビデオゲームの誕生
 3・家庭用ビデオゲーム機時代の到来
 4・日本企業としての再出発
第3章セガ、その人と戦略
 1・ゲームセンターをアミューズメントパークに変えた男:永井明
 2・進化を続ける「ゲームセンターのドル箱」UFOキャッチャー:小形武徳
 3・ソフトの器としてのゲームマシン開発:佐藤秀樹
 4・テクノロジーとエンターテイメントの融合が新しいアミューズメントを生む:鈴木久司
第4章任天堂対セガ 家庭用ゲーム機戦争のゆくえ
 1・ファミリーコンピュータ現わる
 2・ソニック、マリオを追い上げる
 3・CD-ROMとマルチメディア時代の幕開け
 4・ライバルは誰だ?
第5章セガのゲームクリエーター達
 1・「バーチャファイター」誕生
第6章マルチメディア時代への対応
 1・デジタル・エンターテイメント・ネットワークの構築へ
 2・新たなる挑戦
付録
 1.セガの歩み
 2.セガのアーケードゲームソフト一覧
 3.セガの家庭用ビデオゲーム機の販売実績

上田純美礼 うえだすみれ
1984年 早稲田大学法学部卒業。日本電気コンピュータシステム株式会社入社。システムエンジニアとして勤務。その後株式会社翔泳社にて、マニュアル制作、書籍編集に携わる。1992年9月「月刊ドクター・ドブズ・ジャーナル日本版」創刊とともに同誌編集長となる。1995年3月都合により同社を退職。現在はフリーランスとして編集・原稿執筆を中心に活動中。神奈川情報文化専門学校マルチメディア科講師。デジタルメディア研究所主任研究員。

『Undo』1996年3月号欄掲載
ゲームがらみの歴史というのは、たいていおもしろい。ゲームというモノが身近な存在であるうえに、業界自体が浮き沈みの激しいドラマチックなものだからだろう。この本においても、インベーダーゲームの衝撃や、バーチャファイターの開発の歴史などがあくまで客観的に描かれており、壮絶なドラマを感じさせる。
ゲームの内容に関する記述は、表面的な解説にとどまり力不足。ゲームにまったくなじみがない人には親切な表現とも言える。セガという会社の内情については 大変詳しいので、セガに就職を考えている人にはうってつけだろう。この本によれば、セガという会社は異業種からの引き抜きが多いそうだから、これからゲームのことを勉強して、セガにヘッドハンティングされたい重役方にはもってこいの一冊であることは確かだ。

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