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生命の在処 食と場と人をみつめて
所秀雄 著
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危機に直面する日本の「食と農」。元農水省官僚が語る次代への提言。
長良川堰で著名な環境運動家でもある所氏。農林水産省官僚から農ベンチャーへの道を経て、社会活動家としても実践をつづける著者が、近代社会の危機感と21世紀の可能性を語る。
>>著者紹介
初版2005年4月 ISBN4-944098-63-4
四六判/216ページ●定価 2,057円(税込) |
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●第一章 来た道、行く道――原初を辿る
●ふるさと垂井
●母が遺してくれたもの
●永遠の学び舎・三高
●農林省に入る
●現地に行かなければなにもわからない
●農地改革は社会革命だった
●「平和のための戦争」などありえない
●アメリカの農業地帯を歩く
●いつかは役所を飛び出してやる
●自立の道へ
●白羽の矢
●H・A・ウォーレスに会う
●意気込みと事業計画を担保に
●創業は人の縁があればこそ
●新しい養鶏を目指して
●よいトリ、よいサポート、よいシステム
●養鶏視察の珍道中
●抗生から共生へ
●ニューカッスル病に生ワクチンを
●共生物質の開発を手がける
●プロバイオティクスと抗体物質
●原初に立ち返りながら
●第二章 生きる仕組み――らしさ・つながり・ゆらぎ
●生きものは三つのつながりに支えられている
●食を考える
●自給率低下の危機
●身土不二、地産地消を
●食の安全
●生態系の法則をはみ出す
●加工生産手段の原則
●農を考える
●農は天工である
●水田を守り増やそう
●農地は商品ではない
●農業は公共サービスである
●生存相当量
●環境を考える
●人間の欲が環境を破壊する
●長良川河口堰問題に取り組んで
●思想疲労と制度疲労
●小さな「公共事業」を体験して――官民の協力体制をつくる
●第三章 地域分権時代にむけて
●誰がための大合併か
●まちづくりは、下から・内から
●分権社会は分散・循環型社会から
●第四章 ゲン六則
●動の則
●衡の則
●和の則
●信の則
●天の則
●還の則
●ゲン六則の実践
所秀雄(ところひでお)
1918年、岐阜県不破郡垂井町岩手に生まれる。旧制第三高等学校を経て、昭和16年、東京大学法学部を卒業、農水省へ入省。在米日本大使館、畜産局勤務などを経て、昭和37年、自立を求めて退官。1963(昭和38)年より畜産関連の会社を設立・運営し、1985年取締役会長に就任、2004年に引退。20年くらい前より、土づくりや水田、野菜づくりにも取り組み、地元の活動にも参加。この間にNGO活動を開始し、現在は「長良川を愛する会」代表世話人、「食料・農林漁業・環境フォーラム」副代表、「食・農・環境・研究普及センター」会長等を歴任し、活動を続けている。『地球村の食糧改革』『井上ひさしの農業講座』『お米を考える本』など、著書および関連書籍多数。
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