ガバナンスを政治の手に ―「原子力規制委員会」創設への闘い塩崎恭久 著
ご購入はお近くの書店、またはネット書店へ はじめに ●第1章 問題の本質は国家のガバナンスにあり 外国の知見に触れて改めて考えたこと 考察し、活動してきた国家のガバナンスの問題 そして起きた福島第一原発事故 実感した霞が関支配 日本が抱える根本問題 世界の常識はIAEA安全基準 日本の常識への抵抗 議員立法の成立 「仏作って魂入れず」は許されない ●第2章 すべては菅政権の迷走から始まった 「安全」でなかった「安全宣言」 沢山の「帽子」をかぶる経産業大臣の号泣 環境省の外局としての民主党政府案 政府案の閣議決定と次々止まる原発 野田政権の原子力政策のブレ 被災者を今なお苦しめるもの ●第3章 始動する新原子力規制組織構想 西脇教授との出会い 法案化作業の開始 「原子力規制組織に関するPT」発足 「最終的には政治が関与を」 法案骨子案の完成 ●第4章 漂流するプロジェクト VS文科省 徐々に盛り上がる議論と反発 唸る国会原発事故調査委員会 「ノーリターン・ルールは『島流し』」? 総理と原子力規制機関のデマケーション(管轄区分) そして開店休業へ 「菅直人リスク」 「お国のために死んでくれ」? 困難の時 ●第5章 再び動き出す議論 法案提出に大きく動き出す 茂木調整 林裁定 PTでの法案了承 自公案の国会提出へ 米英に改めて学ぶ 本会議場での法案提出理由説明 ●第6章 最大の敵、霞が関との死闘 修正協議の幕開け 総理の権限は何処まで ノーリターン・ルール先延ばし? 露骨な環境省の権益要求 仰天の「原子力防災・放射能汚染対策会議」案 ハイレベル競技・落着へ ●第7章 「日本ムラ」からの脱却と再生へ 原子力規制委員会にかかる期待 圧倒的な力量の霞が関 霞が関による国会軽視 「規制の虜」継続・「人災」必至の人事 霞が関支配を排す 立法府主導体制の確立を 「日本ムラ」 日本に新たな国家統治の仕組みを ●資料 1. 原子力規制委員会法案(修正案)要綱 2. 衆議院環境委員会決議「原子力規制委員会設置等に関する件 3. 参議院環境委員会「原子力規制委員会設置法案に対する附帯決議」 4. 「IAEA安全基準(No.GSR Part1)政府、法律及び規制の安全に対する枠組み」(抄) 塩崎恭久(しおざき やすひさ) 昭和25年11月7日生まれ。愛媛県出身。 昭和50年3月、東京大学教養学部教養学科アメリカ科卒業。 昭和50年4月、日本銀行入行。 昭和57年6月、ハーバード大学行政学大学院修了(行政学修士)。 平成5年7月、衆議院議員当選。 平成9年9月、大蔵政務次官。 平成17年11月、外務副大臣。 平成19年9月、内閣官房長官・拉致問題担当大臣。 平成23年10月、福島原発事故に係る両院議運委合同協議会 筆頭幹事。
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