キャリア開発実践帳 今を生きるための最新テクノロジー


出口 光/安生祐治 著

21世紀、世界は急速にボーダレスへと向かい、同じ職場に異民族、異文化の人たちが働くようになってきています。その中で、自分の志を明らかにし、自国の文化を適切に表現できることは、日本人として必要不可欠であり、それがあって初めて異文化間の理解を生むことができます。学校教育に目を向けると、大学設置基準が改正され、大学では「学生が卒業後自らの資質を向上させ、社会的及び職業的自立を図るために必要な能力を培うことができるよう、適切な体制を整えること」が必要になりました。自分らしい生き方が、これからの社会で求められているのです。

私たちは何が本当にやりたいのか?

本書では、このことを探求し掴むために、キャリア開発の大元となる基礎エンジンとして「志」や「天命」という概念を用います。これまで心理学や教育学の世界では使うことのなかった「志」や「天命」という言葉を敢えて使うのは、その言葉が、ぶれない自分を形成させ、あなたの人生を支えてくれる羅針盤になり、人生を真剣に捉えることを可能にするからです。
本書は、中学生から社会人まで、広く実践できるように構成しました。自分自身に潜む天命を探求し、そこからの人生を体験してください。

>>著者紹介

初版2013年3月3日 ISBN978-4905239-19-2
B5版/96ページ●定価 1,296円(税込)

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はじめに

第一部 キャリアと天命
天命とは何だろう/なぜ天命は自分に見えないのか/世界の見方によって人生もキャリアも決まる

第二部 天命を掴む
第一章 天命の暗号@―傾聴から天命を掴む
同じ事柄でも聴き方は異なる/あなたの聴き方はどのタイプでしょう/
聴き方を知るテストの結果を見よう A:達成的傾聴/聴き方を知るテストの結果を見よう B:親和的傾聴/
聴き方を知るテストの結果を見よう C:献身的傾聴/聴き方を知るテストの結果を見よう D:評価的傾聴/
人はなぜ、それぞれ聴き方が違うのか/聴き方の相違が、相互批判を生む/
短所に見える特徴は、その人の「個の花」/聴き方は磨くことができる

第二章 天命の暗号A―嘆きから天命を掴む
「愛が足りない」と嘆く看護師/あなたの嘆きは何ですか/なぜ嘆きながらも続けているのか/
直感では捉えられない真実/嘆きの奥のあなた固有の源泉を見よう/天から与えられたハードル/
嘆きが示すものを「動詞」で表す/どのように人の心と関わり、天命を掴むか

第三章 天命の暗号B―人生の統合から天命を掴む
自分史年表を作成してみよう/過去の人生を肯定する/過去を統合して生まれるパワー/
28の職業を経験したコンサルタント/人生を貫く「一本の経糸」を見つけ出す/
過去の延長線上にある「未来」に志す/人生の統合図/天命を書き込む/

第三部 天命をキャリアに活かす
第一章 天命の表現としての天職
ハムレット型/先延ばし型/楽天型生き方/成功哲学の三つのパターンを見てみよう/
素敵なウエイトレス/四魂診断開発テスト/四魂診断開発テストの解説 A/
四魂診断開発テストの解説 B/四魂診断開発テストの解説 C/四魂診断開発テストの解説 D

第二章 キャリア開発を生む天命の関わり方
天命への関わり方は進化する/天命は変化するのか/ワクワクできる夢や楽な人生が本物なのか/
天命への志を共有する氣脈を作る/天命志向の生き方とは

キャリア開発練習帳の活用アドバイス
天命を探求した人たちの声

キャリア天命インタビュー1・2

あとがき

出口 光〈でぐち ひかる〉
1955 年1月14 日京都生まれ。哲学博士(Ph.D.)。慶應義塾大学文学部(実験心理学専攻)卒業、米国カンザス大学大学院人間発達学部にて、応用行動分析学を学び博士号を取得。慶應義塾大学、明星大学等で4年間教鞭を取り、実業の世界へ。東証一部(株)タカキュー代表取締役に。現在、メキキの会会長、株式会社メキキ代表取締役社長、特定非営利活動法人日本ライフキャリア協会理事長。柔道三段、裏千家淡交会東京第六西支部福支部長。

安生 祐治〈あんじょう ゆうじ)
1966 年5 月2 日東京生まれ。明星大学人文学部心理教育学科心理学専修(応用行動分析学)卒業、筑波大学第二学群人間学類研究生の後、在日米軍横田基地に入植。基地内の米国トロイステイト大学大学院(現トロイ大学)にて国際経営学修士課程修了(MSM)する。現在、特定非営利活動法人日本ライフキャリア協会常任理事、多摩美術大学非常勤講師(教職課程情報工学演習)、特定非営利活動法人教育臨床研究機構常務理事、在日米軍横田基地住宅課カウンセラーとして活動中。

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