イマドキの[部活動]

中学校の現状に問題提起!

 ODECO 子ども生活研究所 編

かつて『ジャパン・アズ・ナンバーワン』で、根気・向上心・協調性など日本の底力を支えるものとして取り上げられた、中学校の「部活動」。その部活動が、少子化で部員不足、指導教員がいないなどの理由で衰退している。
外部コーチや研究者、医師など、子どもや部活動に関わる人物へのインタビューを基調に、成長期の子どもたちを育んだ部活動の現状の問題点とその打開策を考える一冊。
行政の取り組みなど巻末データも充実掲載。

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初版2011年9月 ISBN978-4-905239-06-2 C0037
A5判/128ページ●定価 1,620円(税込)

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第1章 イマドキの部活動 ‥‥中学校の現場から
 今なお健在な「部活動」。しかし、その現状は?
 子どもたちを夢中にさせる舞台をつくる。 外部コーチに聞く ● 深田悦之 氏

第2章 ココロとカラダの成長を ‥‥部活動に期待されること
 部活動は異なる世代が交流する最大のチャンスだ。 
         子ども調査研究所 主任研究員 ● 近藤純夫 氏
 カラダ全体で思考することが社会性につながる。
         新泉こころのクリニック 院長(精神科医) ● 朝倉 新 氏

第3章 視る、支える姿勢 ‥‥指導者に求められること
 多面的に子どもを見て問題の背景を探る。
         関西国際大学 教育学部 教育福祉学科 子ども学専攻 教授 ● 中尾繁樹 氏
 先生は子どもたちのドリームサポーター。
          ワールド アスリート アカデミー 理事 ● 岩崎由純 氏

第4章 学校の枠を超えて ‥‥これからの部活動運営
 人間的成長を育む、地域ぐるみのスポーツ教育を。
         国立大学法人 福岡教育大学 教育学部 保健体育講座 教授 ● 中西純司 氏
 プロの視点で部活動に次代の新たな風を。
         リーフラス株式会社 代表取締役社長 ● 伊藤清隆 氏

参考資料

 子どもたちの体力低下を指摘する声は以前から各方面から上がっていたが、子どもたち自身が、自らの体力や健康状態を懸念している割合に驚かされる。しかし、「もっとスポーツをしなくては」と、彼らがその運動不足に対して自覚的なことは救いである。
  問題は、その意識にどう応えるか。図4のような男女ともに人気のトップ5に入る運動部さえ、全国的に減少している。少子化だけではなく、指導教員の不足も減少傾向に拍車をかけている。 (P105〜114巻末「参考資料」より抜粋)



図2■基礎体力の変化(中学2年生男子)
◆昭和60年度全国平均(外側)
◆平成22年度全国平均(内側)
出典「平成22年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果・中学校」文部科学省
調査対象 中学校第2学年、中等教育学校第2学年、特別支援学校中学部第2学年

ODECO子ども生活研究所
当研究所が開発した「オンデマンド型教育メソッド」は、平成18年度、19年度の文部科学省の「新教育システム開発プログラム採択事業」に採択され、全国の公立小中学校にそのシステムを提供した。平成21年度に、一般社団法人ODECO(オンデマンド型教育コンテンツ・プラットフォーム)として組織変更し、子どもたちを取り巻くさまざまな環境を調査研究する機関として「ODECO子ども生活研究所」を設置。各種調査レポートの公開や提言活動を行っている。代表・橘川幸夫、事務局長・亀田武嗣。主な著作に、『教育CSR』(オンブック)、『自然体験ガイド』(メタ・ブレーン)など。
所在地:東京都目黒区鷹番2-8-16-102 〒152-0004

 

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